世界的に高まるプライバシー対策の重要性
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様々な分野でデジタル化が急速に進んでいく中で、サイバー攻撃対策のセキュリティースタートアップ企業などへの活発な投資が続いています。
数年前までは、データのプライバシーに対する企業の優先度は比較的低い傾向でしたが、消費者意識の高まりやプライバシー規制の適用、データ漏洩などが続いたことにより、この分野への注目は高まる一方です。
この関連業種のスタートアップは、欧州連合（EU）の「一般データ保護規制（GDPR）」（消費者データの収集や保管、保護、分析に関するルール規定）や米国の「カリフォルニア州消費者プライバシー法（CCPA）」を企業が順守できるよう支援したり、コンプライアンスのリスク評価、データの匿名化、データのマッピング、消費者データの遂行業務、規制に関するコンサルティングなどのサービスが主流です。
2021年上半期に世界のサイバーセキュリティスタートアップ企業が調達した資金は115億ドル（≒1兆2,700億円）におよび、2020年上半期の約2.5倍に拡大しています。2022年1月には、GoogleがイスラエルのセキュリティスタートアップSiemplifyを買収することを発表しました。これらのニュースは、このカテゴリーへの投資が増えていることを示しています。
日本でも、今年4月に改正個人情報保護法が施行され、インターネットビジネスに取り組むすべての企業にとって、パーソナルデータの活用とプライバシーの保護の両立が強く求められるようになりつつあります。そのため、これらを両立させる「プライバシーテック」の仕組みへの注目度も高まってきています。
そんな中、企業のプライバシー対策を支援するPriv Tech株式会社（2020年設立）が、この市場の急激な変化に対応して、5,550万円の資金調達を実施したとのニュースがありました。
Priv Techは、Cookie利用についての同意取得・取得状況管理から、同意状況にもとづいた他システム連携までをワンストップで実現する同意管理プラットフォーム「Trust 360」のサービスなどを提供しています。
本メディアとしては、日本のプライバシー関連企業の活躍にも注目していきたいと思います。
＜参考記事＞
・世界の有力VCが注目するセキュリティー企業と分野
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63331810S0A900C2000000/
・企業のプライバシー対策を支援する Priv Tech が5,550万円の資金調達を実施