プライバシーメディアとは 記事を探す
「プライバシーメディア」は、皆さまの生活に役立つ、
プライバシーのことを一緒に学んで成長するサイトです。
〜流行語大賞ノミネートワードのプライバシー解説〜 「顔パンツ」篇

〜流行語大賞ノミネートワードのプライバシー解説〜 「顔パンツ」篇

CATEGORY:
  • #気になるニュース
  • #プライバシー
  • #個人情報

年末恒例の今年話題になった言葉を選ぶ『新語・流行語大賞』が発表され、前回ノミネート30語の中から「メタバース」と「インティマシー・コーディネーター」の2つをピックアップして、プライバシー目線でご紹介しました。

 

今回は「顔パンツ」についてご紹介したいと思います。
新型コロナウイルスの感染対策のため、マスクを着ける生活が2年半以上続いていますが、このマスク生活の長期化が私たちの考え方にも影響を与えていると言います。最近は、コロナが収まったとしてもマスクを外して顔を人前にさらすことに抵抗を感じる人もいるため、マスクで顔を隠す「顔パンツ」という言葉が生まれたそうです。

 

2022年2月、日本インフォメーションの調査によると、全国の16~69歳の男女に「コロナ収束後もマスクを着け続けるか」質問をしたところ、「いつも必ず使用」「できるだけ使用」との回答が54.5%でした。理由として、女性では「メイクをしなくても良い」が各世代3-5割。前問でマスクの継続使用の意向が高かった20・30代女性では、「メイクをしていなくても良い」との回答が5割と他年代より高くなっています。10代女性では、「可愛い、綺麗に見える」が42.9%、「肌荒れを隠せる」37.1%、「小顔に見える」25.7%。30代以上の女性では、「シミ・そばかすを隠せる」「顔のたるみを隠せる」などエイジング関連の項目が2-3割。男性は、特に20・60代男性で「髭を剃っていなくても良い」が33.3%と高くなっており、「口臭が隠せる」も20‐50代で2割程います。
また、「マスクを外して顔を人前でさらすことに抵抗を感じる『顔パンツ』という言葉に共感するか」という質問の回答では、「気持ちが分かる」「やや分かる」と答えた人は10・20代の半数以上。女性の割合が高く、年齢が上がるにつれて共感は減る傾向にはあるものの、60代女性でも4割強が理解を示しています。(日本インフォメーション(株)調べ)

 

以前、プライバシー保護への意識が高く、顔出ししないアーティストが増えているということを記事でご紹介しました。私たちは、プライバシーという権利(「他人から干渉されない権利」のこと)を持っています。
しかし、マスクは顔に付ける下着のようなものと考えて、人前で下着を脱げないように、マスクをはずしたくない人が増えてきているという傾向については、少し疑問を抱く部分もあるため、改めて考えてみたいと思います。

 

突然ですが、皆さんは、「メラビアンの法則」をご存知でしょうか?心理学者アルバート・メラビアン博士による有名な法則で、人と人とのコミュニケーションにおいて、言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%のウェイトで影響を与えるという心理学上の法則です。
これによると、話の内容より、見た目や声などの「非言語の情報」が9割以上も優先されるということです。ただし、言語情報よりも非言語情報が優れている、と解釈するのは誤りで、あくまでも矛盾した複数の情報を与えられた場合、人は何を優先するのかという法則のお話です。

 

マスクをすれば顔が半分以上隠れてしまいますので、当然表情が見えづらく、視覚の情報量が半減します。それに加えて、声も聞き取りづらくなるという事実があります。私個人のことで恐縮ですが、先日弔事で元同僚らに久しぶりに会う機会があったのですが、マスクをしていたため、目だけでは判断できず、元同僚が誰だか気づかないという事態が起こりました。コミュニケーションを図る上で、実は多少なりとも問題は生じているのかもしれないと個人的に感じた出来事でした。
皆さんのご意見は、いかがでしょうか。

 

【参考】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000048646.html
https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/life/59924/

記事一覧へ戻る

当サイトでは、”最近チェックした記事”を表示するために、 Cookieを利用しています。
詳しくはプライバシーポリシーをご確認ください。

プライバシーポリシーに同意する