〜流行語大賞ノミネートワードのプライバシー解説〜 「インティマシー・コーディネーター」篇
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先日、2022年の「新語・流行語大賞」が発表され、
年間大賞には、プロ野球で大活躍した「村神様」が選ばれましたね。
そこで、今回はノミネートされた30の言葉の中でプライバシーに関わりがありそうな
「インティマシー・コーディネーター」をご紹介したいと思います。
もしかしたら今回の新語・流行語大賞で初めて聞いたという方もいるかもしれません。
これは映画やドラマなどの撮影現場で、性的なシーンを撮影する際に身体的・精神的なハラスメントが起きないよう制作サイドと俳優間で合意形成の調整を行う専門的な職業のことを言います。
アメリカを中心に2017年から注目を集めていましたが、日本のテレビでも導入するようになってきていて、日本でもこの秋の2つのドラマで採用されていたそうです。
具体的には、映画やドラマには、ベッドシーンなど性的な描写が含まれる撮影で
俳優が「望まない演技」を強いられることがないような対策として
「インティマシー・コーディネーター」が監督と俳優の間に入り、双方の意見を聞きながら撮影が行われます。
私はこの職業を知ったときに、
双方のやり取りはないですが、自分で選択できるという面で、
ホームページでよく見かけるcookieの同意に似ているなと思いました。
監督が提示したものに対して俳優の方でこれはOKだけど、これはダメと言えるようになったということです。
これこそがまさに、自分で自身の情報を提供するかしないかを決めることができる
「プライバシー」だと思いました。
今、日本でこの仕事をしている方は2人しかいないそうですが、
これまでプライバシーが尊重されにくかった撮影現場でも
これからもっと双方の意見が尊重し合えるようになっていくことを願います。
〈参考記事〉
インティマシーコーディネーターとは?
性的シーンの撮影で俳優を“守る”役割。日本のドラマでも起用始まる(ハフィントンポスト)
“性的シーン”撮影の裏側「ダメなことはダメだと言える雰囲気に」俳優守る
“インティマシー・コーディネーター”に初密着(TBS NEWS DIG)