
ドラマ『元彼の遺言状』から学ぶプライバシー ~もしも死んでしまったら、私の隠しておきたい黒歴史って、どうなる?~
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プライバシー目線で楽しいエンタメ作品として、
先週ご紹介したドラマ『元彼の遺言状』(フジテレビ系)、毎週展開が楽しみです。
先週記事の中で、死んだらプライバシー権が消滅してしまうと言われると、
「じゃあ、私の隠しておきたいあれやこれやの黒歴史って、死んだ後どうなるの?」などと、
次の疑問が湧いてきましたので、早速ご紹介させていただきます。
ドラマの中では、殺されてしまった元彼の遺言状に、「遺産を犯人に譲る」と書いてあることをきっかけに、元彼に関する生前の事実が明るみになっていきます。
昨今インターネットが普及して、亡くなった故人がインターネット上に残したプライベートな情報が掘り起こされて、世間の目にさらされているのを目にすることも多くなってきました。
ましてや芸能人ともなると亡くなった後に、プライベートな情報が晒されてしまうこともあり、
胸が痛んでしまいます。自分の立場に置き換えた場合、「自分のメールやSNSが公開されるのは嫌だなぁ」と、不安な気持ちが沸き起こって、死後のプライバシーを守りたいという意識が高まってきている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、今できることとしては、守りたいプライバシーな情報には、IDとパスワードを
しっかり管理して、PWは他人には絶対に教えないということを徹底することが大切です!
そして、メールやLINEなどのやりとりなど、一度自分が送ったメッセージというのは、
「漏えい・拡散する可能性がある」という前提で送らないといけないと思います。
特にメッセージアプリは二人だけのやりとりだと思いがちですが、そんなわけはありません。
「漏れる可能性がある」というのを、日頃から必ず意識しておきましょう。
SNS上に投稿する際も同様の注意が必要です。自分の常識が相手の常識とは限りません。
そのことを今一度頭に入れておいて頂けたら幸いです。
あとは、自分の行動の責任は自分でとるしかないと腹をくくって、常に不安から選択するのではなく、長期的に考えた時に自分にとって周りの人たちにとって健やかな気持ちになる方の選択をして生きていきたいですね!
皆さんと一緒に、これからも様々なドラマをきっかけに、プライバシーについて学んで成長していければ嬉しいです。
◆『元彼の遺言状』(フジテレビ系)
あることをきっかけに事務所を飛び出してしまった敏腕弁護士の剣持麗子(綾瀬はるか)。そんな時に元彼からの訃報が届きます。その彼が「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という遺言状と巨額の遺産を残していたというから驚き、麗子はある計画を立てるのですが…。
新川帆立の同名小説が原作の痛快リーガルミステリーです。
【放送日】毎週月曜夜9時〜
【出演者】綾瀬はるか、大泉洋、関水渚、生田斗真 ほか
【公式サイト】https://www.fujitv.co.jp/motokare/#intro